骨折を治療する方法にはどんなものがあるの?疲労骨折や剥離骨折の予防方法は?
骨折の治療法としての基本は一定期間固定し安静を保つことでしょう。骨折の治療法としては内固定、外固定、創外固定、経皮的鋼線固定がありますが、それぞれどんなものなのでしょうか。まず、骨折治療法の外固定とは体の外側からキプスなどによって骨が折れている部分を固定して動かないようにする治療法です。内固定とは金属プレート、ワイヤー、ピンなどによって骨を接合する治療法。創外固定というのは骨折したところの周りの骨にピンを刺して体の外に出たところをレジンや金属の棒で固定する治療法です。経皮的鋼線固定はX線で透視して骨を皮膚の外側からキルシュナーワイヤーなどで刺して固定する治療法です。手術が不要な治療法は外固定だけで他の治療法は手術が必要という事になります。いずれにしても骨折した部分を固定して骨が再生するのを待つしかないので、あせらずにじっくりと治療する気持ちが大切なのではないでしょうか。
疲労骨折というのは、マラソンや長い時間の歩行、繰り返しの跳躍などが原因で起きる骨折で、ある部分に一定方向の力が繰り返しかかっていたり、骨折まではいかないような力の衝撃が継続的にかかったときにその部分の骨が骨折してしまう症状です。なかなかレントゲンに写らない為、疲労骨折が疑わしい症状の場合にはMRIを撮ります。普通の骨折よりは軽傷なので治療も簡単なように思われるでしょうが、ひどい場合は手術で治療しなければならない事もありますので、注意が必要です。疲労骨折の予防法としては、骨を強くするミネラルとして良く言われるカルシウムを摂るのはもちろんですが、骨の器質であるタンパク質や鉄分、ビタミンCなどをしっかり摂って、骨の細胞を結びつけているコラーゲンタンパクを良質で丈夫なものにする必要があります。疲労骨折といってもその治療には相応の時間がかかりますので、しっかり予防したいものですね。
剥離骨折についてです。剥離骨折というのは簡単に言うと、骨と接合している筋や腱などが剥がれた症状の事です。スポーツ選手などに多く見られるものですが、剥離骨折をしてしまった場合はきちんと治療が終わるまでは、運動はしない方がいいでしょう。剥離骨折の状態で運動などを続けていると本当に骨折してしまう事もあるようですので、治療して痛みがなくなってから再開する方が良いと思います。剥離骨折とは言っても治療には数か月かかる場合もありますので、スポーツ選手なんかは、その間は他の部分を鍛えるとかで完治を待つようですね。どんな骨折でもそうですが、治療には相応の時間が掛かるようです。事故などによる骨折は別にしても、剥離骨折や疲労骨折は、食事や普段の生活習慣なので予防できる事もあるようですので、注意したいものですね。症状がある場合はやはりなんといっても素人判断は危険なので、ちゃんと病院で診てもらって専門家の指導の下で、早めに治療するのが良いのは言うまでもありません。